変身!

Iloha

第1話

「怖いままでいいよ」


というタイトルで前回私は文章を投稿した。


皆さん、私は本当に怖くて動けなくなりました。


思考は現実に追いつく、

言葉は現実を連れてくる。


リアルタイムで経験中です。

挙句の果てに泣き出しました。

全くなんていう47歳でしょう。


 しかしながら、

現実に抗ってみようではありませんか。


困難に出会った時、 

それは自分がヒーロやヒロインになったとき。


 私は泣きながら、

(本当によく泣きますね)

石のように座っていた座椅子から

立ち上がってみた。


鏡の前に立って、  

左腕を大きく回して半円を描いたのち、

右手をジャキーンと斜めに顔の前に

差し出す。

「変身!」

「変身!」 

鏡の前で真剣にやる。

顔はグシャグシャだ。

それでも強い顔を作って、 

また泣き顔に戻って、

最終的にはひとりで笑った。


私、思ったよ。

「お前、カッコいいぜ」

ああ、カッコいいんだ。

空前絶後のカッコいいババアだぜ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

変身! Iloha @Iloha

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説