雷少年の鍵

青夏 水蓮

第1話雷

ゴロゴロゴロと轟音がする。雷が鳴っているじゃないか。暗い、夜の世界。僕は、雷から生まれた、

少年だ。僕の名前は、雷と書いてライ。

「消えたい」と叫んだ時、僕の首にかけている鍵が光った。僕の見た目は黒髪で黄色な目、黒いTシャツ、黄色い短パンを着ている。人間の姿ではあるが

普通の人間ではないと僕は知っていた。

昔、僕に放った父の言葉を思い出す。

「死ぬな、生きろ」僕の心臓をえぐられるような強い言葉だった。僕の心臓は、黄色く轟き、雷の力を

手に入れた。生まれつきの能力ではなかった。

僕は、その言葉を胸に刻み強く生きることを決心した。雷の轟音と共に、僕は外を飛び出し、空へと向かった。僕のこの鍵は、空にある幻の扉の鍵だと思う。僕は、幻の扉を求め、空へと旅立った。


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