不老不死の薬を飲んでしまった主人公・愚楽の、壮大な歴史ファンタジーです。
タイトルからして最初は軽いコメディかなと思ってたんですが、
油断してるとやられます。
愚楽は賢いバカではなく、本当に単純なわかりやすいバカなのですが、
その一貫性が逆に軸になっています。
第一章・始皇帝編では、宮廷で笑われていた愚楽が、
「理屈ではなく笑いで物事を見てしまう」始皇帝に拾われることで、
少しずつ歴史の中に入り込んでいきます。
このへん、ただのギャグ展開に見えて、気づくと愚楽を中心にして、
世界の見え方が少しずつ変わっていく構造になってます。
読みやすいし、歴史ものが苦手でも普通に入っていけるタイプの作品だと思います。
「永遠とはなにか」——そんなテーマが難しい理屈じゃなくて、
妙に日常的なところから出てくるのが逆に静かに響きました。
愚楽の言葉って、本当にバカなのに、なぜかちょっと刺さる瞬間があるんですよね。
第一章の最後まで読むと、その感覚の理由がなんとなく分かると思います。
愚楽のシンプルな理屈で世界が動いてしまうところとか、
「永遠は、笑いと共にある」みたいなテーマが、妙に優しい形で残るのが、
この作品の一番好きなところかもしれません。
あまりにも愚かだが純粋である男が、荒んだ世界の心を解きほぐしていくSF作品です。
主人公は我慢を知らない下働き。
ある日、空腹に負けて口にしてしまったのは、不死の効能を持つ仙薬でした。
その薬は、始皇帝の永遠を保つために用意されたもの。富も後ろ盾も無い主人公に待っているのは、凄惨な未来であるはずでした。
しかし、始皇帝は主人公を許します。
それどころか退屈を紛らわせる道化として、側付きになることを認めました。
そして時は流れ、始皇帝はこの世を去ります。
国が終わり、戦が起こり、それでも主人公だけは変わらぬまま。
彼は残された意味を求め、そして人々の心に笑いという純真を届けようと思いました。
世界を旅する男の道のりには、どんな結末が待っているのか。
ぜひ読んでみてください。
タイトルがその通りで。
馬鹿をやり、笑い、笑わせることを成し続ける者の物語。
ひょんなことから不老不死となるが、それで得た永遠は彼を変えるものではなく。
彼は自分が思うように、(よく考えずに)そうありたいと笑い、腹を満たし、生きていく。
ただそれだけの行動が、歴史上の多くの人々と交わることで――少しだけ、彼らの生き様に影響を与えていく、そんな物語です。
話数は多いですがシンプルでそれほど長くなく、また、章立てされていてその間のつながりはほとんどないので気軽に読めます。
お時間ある時にぜひ。
AIによる執筆とありますが、言われなければ違和感こそあれわからないくらいです。
ただ、ずっと読んでると、ある意味これは人間では書けないなぁ、と思わされました。