第11話 中編 デートの準備と世話が焼ける向日葵ちゃん ②
「言っただろう。災害だ。」
「マジで、こんなトコまでなるとか思わなかったんだけど。」
桐乃は状況に絶望してこめかみを押さえていた。
「それはあたしのせい。こうなることを早く気づくべきだった。あらかじめ服とか用意しとけばよかったんだよ。」
「二人はよく似合うよ!反応もまったく同じだし、ダブルデートにしちゃえばいいんじゃない?」
「ヘー!? 向日葵ちゃん、なに言ってるの?」
「でも、こんなに男の子と話すのは初めてだし、殺そうとしたけど、なんか意外と気が合う。」
「向日葵ちゃん、あたしの親友じゃなかったらぶん殴っすとこだわ。冗談でもあたしがあいつと仲良いとか、まして惹かれるとか、絶対言わないでよね!」
暴力の塊は隠さなくても嫌悪感を明らかに表した顔で、人差し指を僕のほうに向けていた。
「考えるだけで吐き気がする…」
その言葉に合わせて桐乃の全身に鳥肌が立った。
「でも、先日真一くんに連絡先教えたんでしょ?」と、向日葵が食い下がった。
死にたいのか、向日葵!!?
そのまま続ければ願いが叶うよ。
「あー、それマジで別モンだよ。辛いけど、あたしたちがお互い協力しなきゃって分かってたから。だってあんた、マジで世話が焼ける。」
「それってどういう意味?」と、向日葵はちょっとイラついた感じで眉をしかめつつ、首をかしげながら聞いた。
「あんた、自分の服装見たの!? メイクも酷いよ!」
「どこがダメなの?」
「マジ!?」
「真一くんが“普通じゃないことやれって言ったでしょう。全部真一くんのせいだもん!」
向日葵は拗ねながら僕のせいにした。
ガキかよ!?
ため息をつきながら桐乃と目を合わせて、目の前にあるモダンアートみたいなちびっ子に目を戻した。
「ほら真一くんとまたシンクロしていた!!」
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