終焉のホワイトウルフと呼ばれた俺
篠崎 ムツ
第1話 終焉
「バカなこの私がぁー!!」
「何だ魔王も大した事ないな!ペッ!!」
「狼牙さん、落ち着いて、、、」
「狼牙、あなたは一体、、、」
「まさか、私達が他の魔物倒してる間に魔王を倒すなんて、、、」
俺は狼牙。28歳。11年パーティーを組み、旅をして、魔王を倒した。だが、俺の渇望は収まらなかった。
戦いに明け暮れ、俺の渇望は強い奴と戦い、命のやり取りをしたい。それだけになった。
いや、なってしまっただな!
同じパーティーの奴らも俺の成長速度にビックリして、もはや、俺一人のワンマンパーティーとしか呼べなくなってしまった。
レベル?いや、700超えた辺りから分からないが、まぁまぁの伸びてるんじゃねーの?
それより、強い奴と戦いたい。命のやり取り程、ヒリヒリするものはねーからな!!
カール、フレンダ、ノーク この三人11年を過ごして来た。
ステータス?もう、測れないから、測るのはやめた!
ギルドランク?そんなのはとっくに限界突破だ!
勇者?そんなもんに俺を当てはめるな!
俺のパーティーの周りの奴らもレベル500ぐらいらしいけど、全然弱い。
俺が強くなり過ぎただけか!?そう思うと、虚しくなるぜ!冒険の始まりの時はゴブリンでさえ、みんな連携して楽しかったんだけどなー。
いつの間にか俺が一人で突っ込むようになっちまった。
平和を願って、一生懸命戦った時が懐かしいぜ。
そして、付けられた名前は
「終焉のホワイトウルフだ。」
俺は、白髮で狼のような目つきでこの二つ名を呼ばれるようになった。
「おーい、お前等!!もう、魔王を倒したんだ。お前等は故郷に帰れ!」
「狼牙はどうするんだ?」
「さてね!とりあえず、行ってないところに行って、悪そうで強い奴と戦いてーな!!だから、魔王も倒したんだ。お前等は立派に国に帰れるよ!!」
「狼牙さん、王国に報告しないと、、、」
「お前等に任せる。俺は回ってないところを回って、その後に帰るわ!!みんなに宜しくな!!」
「みんな、ありがとな!!」
ここから俺の第二の冒険が始まった。
この先に出会う盲目の少女に俺の運命が変わるという事をまだ俺はまだ知るよしもなかった。
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