スズムシホラーって聞いたことありますか?
自分は……ありません。ゴキブリホラーならあります。ヤツは存在自体がホラーなので。
冗談はさておき、完全にキャッチフレーズに引かれてページを開きました。きっと同じような方は多くいらっしゃるでしょう。スズムシホラーってなんだ!?と。
物語は、そっくりな兄弟がスズムシとカエルをそれぞれ飼うところから始まります。
そして少しずつ、スズムシが減っていく。
実は出だし早々に伏線があったのですが、まさかそれが伏線だとは思わず、多くの読者さんはなぜスズムシが減っていくのか。なにやら兄弟の片割れは妙な感じだ、怪しいな……。いろいろ気になりながら読み進めることでしょう。自分がまさにそれです。
そしてその結末に、文字で見せられるかなり気持ち悪い光景にゾワッとします。
ホラーといえば夏なので今がピッタリ。
と言いたいのですが、ラスト、かなり気持ち悪いシーンがあるので要注意。
怖いもの見たさの方。あるいは気持ち悪いの全然平気という方。お勧めです。
小学生の年子兄弟 シンイチ と シンジ。
彼等はソックリで仲も良かったが。
シンイチは鈴虫を飼い、美しい声を楽しんで
シンジは蛙を飼い、まーくん と名付けて
可愛がっていた。
ある日、兄のシンイチが飼っていた鈴虫が
いつの間にか数を減らしているのがわかり
シンジの まーくん が疑われる。
必死に否定する弟シンジ。そして妄想から
まーくん の首を絞めてやろうと憤るも
何だか可哀想に思えて踏み留まる
兄シンイチ。
友達のタカシからハイテクな助言を
受けて、監視カメラで鈴虫を見張るが…。
さて、その答えは?
小学生の頃の思い出や風景が目に浮かぶ。
但し、ラストへの収束と大どんでん返しには
舌を巻く。
鈴虫は、何処へ?
そして、犯人は?
驚きのミステリー・ホラー!
主人公のシンイチは鈴虫を飼っている。ある日数減っているので、弟のシンジに問い詰めるが、要領を得ない。
次の日、どんどん飼っている鈴虫が減っていく。
これでは小さい秋を発見できない。
その次の日も鈴虫は減っていくので、シンイチは友達に頼んで隠しカメラを設置した。
そこに映っていたものは……
いやあこれね……、覚えあるんですよ。
まだ子供だった時分ですが、おばあちゃんの家に泊まったことがありまして……
夜中、お腹が空いたので冷蔵庫を開けたんですそしたら……
タッパーに、イナゴがたくさん入ってましてね……
カッパだ! おばあちゃんはカッパだ!!
怖くなってその夜親に電話し、次の日帰ったという思い出がありました……。
ラストに物語が二度、どんでん返しを繰り返します。
びっくりしますよ……ご一読を。
ある兄弟はそれぞれ生き物を飼っていました。兄はスズムシで弟はカエルでした。
しかし、日を追うごとにスズムシの数が減っていきます。
兄は弟のカエルのせいだと思って彼を責めますが、これをきっかけに不仲になってしまいます。
さて、スズムシはどこにいったのでしょうか。
・
この作品は危険かもしれない。
健全な若い子を「豹変」の沼に浸からせる可能性があるのだ。
日常が突然べろりとめくれる感覚は、一部読者を病みつきにして離さない。
刺激的な描写はあれど、誰でも簡単に読み進めることができるだろう。
こういった点でも非常に上質なバケの皮を持っている。
是非とも、小中学校の本棚にひっそりと置かれてほしい一作だ。