わたしのbar体験記

霧島 碧

第1話 Barにて…

私はbar巡りが大好きだ。

昔は表参道のbarに良く通っていた。

そこのバーテンダーさんは本当においしいカクテルをよく作ってくれた。

その方は40台半ばくらいだろうか、私は優しいおじさんとして接していた。

その方を佐藤さんとしよう。そこはオーセンティックbarで、初めてオーセンティックbarに入った私は息をのんだ。こんなところがあるなんて…と。

そこで美味しいカクテルを出してもらって私はすっかり佐藤さんと佐藤さんがつくるカクテルのファンになっていった。恋愛的な感情は全くなかったがとにかく通った。日常の疲れを癒すのに本当に大切な場所だった。

私は、実は前職はホテルマンをやっていて、そのころから、barやソムリエに興味を持っていたということを佐藤さんに話していた。佐藤さんはとても興味を持って私の話を聞いてくれた。バーテンダーになるというは恥ずかしながら私の中に密かにある夢の一つだった。

そこには外国のお客様も多く、私は酔うと英語が話したくなるのでお話したり、面白いことをよく聞いた。

そこで田中さんという常連さんと出会った。少し年上くらいだろうか、とても格好がよく、会社を経営しているという話だった。その田中さんには3回くらいお会いしただろうか。いつ見てもかっこよかった。


そして、佐藤さんが退職した。

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