アフロ博士とヒャッハー&ツッパリ
夢月みつき
本文「アフロ博士とモヒカン&リーゼント」
ある晴れた早朝に博士はその偉業を成し遂げた!
彼はアフロ博士、髪形がアフロヘア―だからそう呼ばれている。
博士の研究室の寝台には二体のアンドロイドが寝かされていた。
見た目は人間の姿となんら、変わりはない。
「つっ、ついに出来上がったのじゃ!超高性能のAI搭載アンドロイド、名はヒャッハーとツッパリじゃ。さあ、お前達、目を覚ますのじゃよ」
アフロ博士は、AI搭載アンドロイド、
ヒャッハーとツッパリは目をぱちっと開けると、むくりと起き上がり、その眼に初めて博士の姿を映した。
まず、悪党のような姿の革ジャンと革のズボンを履いたアンドロイド、モヒカンヘアーのヒャッハーが博士に挨拶をした。
『アフロ博士えっ、おはようだぜ。ヒャーッハーッ★』
ヒャッハーは、鼻ピアスとアクセサリーをジャラジャラと揺らしながら、挨拶をした。
「おお、おはよう。ヒャッハー。うんうん、わしの名前呼びと挨拶がきちんと出来ておるな。良きかな、良きかな」
つづいて、
『アフロ博士、おはよう…と見せかけてッ、嬉しいから、おはようのハグ~~!!』
博士は思いっきり、ツッパリに愛情表現のハグをされた。
しかも、力加減が出来ていない力いっぱいのハグを。
『あっ、ツッパリ!抜け駆けだぞ』悔しがるヒャッハー。
『博士、好き好きぃっっっ!!!』
バキバキ!
「ギャアアッ! ツッパリ、やめるんじゃ、わしの骨が、骨が~!!」
『ごっ、ごめんよ、博士、好きすぎてつい…』
しょんぼりして、博士から離れるツッパリにアフロ博士は困った顔をしながら「もう~、ツッパリはヤンチャなんじゃから…嬉しいけど、気を付けておくれよ」と伝えた。
『はぁい、は・か・せ』
『うう、ツッパリ、博士とイチャイチャしやがって』悔しくて歯ぎしりするヒャッハー。
アフロ博士は、昼食に生卵、納豆ご飯とワカメのみそ汁、きゅうりの漬物の和食を食べた。
そして、二体のアンドロイドに、一般常識を覚えさせる為に町に、外出をすることになった。
アフロ博士は二人のアンドロイドを連れて町へとやってきた。
すると、ちょうど、ブティックに入ろうとしているカップルが目に入った。
ケツアゴのゴツイ女性(?)が男性に寄り添っている、
「ダーリン、好き好きぃ~♡」
バキバキ!
熱烈なハグをする彼女と目をひん剥いて絶叫する彼氏。
「ギャアアッ、ハニー!骨が折れる、俺の骨がぁあああ!」
それを見ていたツッパリとヒャッハーは博士に抱き着きたくてウズウズし、羨ましくなって来た。
嫌な予感を覚えたアフロ博士はそっとその場を離れようとする。
すると、二人が後ろから声を掛けて来た。
「博士、ハグ……♡」
「博士え……♡」
「ヤバい、逆効果だ。命がいくつあっても足りん!」
博士は真っ青になると全速力で逃げ出した。
しかし、追いかけて来たヒャッハーとツッパリに、愛の抱擁をされたアフロ博士の悲鳴が街に響き渡った。
次の日、アフロ博士はナース型のアンドロイドに付き添われて病院へ行った。
おわり
最後までお読みいただきありがとうございました。
後でこちらに再掲載する予定です。
「夢の月コメディ劇場短編集」
https://kakuyomu.jp/works/16818093085174942474
アフロ博士とヒャッハー&ツッパリ 夢月みつき @ca8000k
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