ガソリンスタンドでチョコアイスをーヴェルミリア伝記ー

霧島 碧

第1話 事務所にて

―ジナの話―


「うーん…、あっつい!うわっ」

事務所の中で機械についての資料を見ていたら、いつのまにか寝てしまっていたらしい。エアコンのない部屋で蒸し風呂状態だった。伸びをしたら後ろの資料がダダダっと倒れてきて私は紙束に埋もれてしまった。

「最悪…」

汗で髪も紙も引っ付く中私は事務所を整理しようと腰を上げた。

ジリリリリリ。

来店用のベルが鳴った。

「はーい、今すぐ!」

私は紙の山をかき分けて地下へと続く階段を下りて行った。


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