だい12にゃ・かはんしん
岩を削る修行を初めて一週間。
『ぎゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる萌るるるるるるるぅぅ』
と、音を響かせながら岩を削っていく。
今削っているのは、最初に戦った岩の巨人。
の、下半身だ。
僕の魔法を受けて、上半身が吹き飛んだが、下半身だけは立った状態のまま残っている。
「こんなものかな?」
この岩の巨人は、普通の岩よりも硬くていい練習台になってくれている。
だが、そんな硬かった巨人も今の僕にかかれば穴の一つや二つ、簡単に空けられるようになっていた。
「よし、脱ぐか」
僕は服を脱ごうと腰に手をかける。
あ、僕は裸族だったんだ!!
「ッハ!? すでに全裸だった!?!?」
僕は穴の開いた岩に手を付いて、腰をあてがう。
「ふぅ……ふぅ……」
流石に少し緊張する。
散々岩を削ったり穴を空けてきたけど、入れるのは今日が初めてだ。
僕は覚悟を決めて、岩の穴へ
「……お、おぉ! おおおぉおぉぉぉおぉお!!」
僕の
「……しゅ、しゅごいぃ」
うっとりとした瞳で岩を見詰める。
そして目一杯に腕を伸ばして岩に抱きつき、腰を打ち付ける。
「お、おっふぅ! おふぅ!」
ゴツゴツとした感触がダイレクトに伝わってきた。
ちょっと痛いから、魔法を使って『ヌルヌル』を
「しゅごいぃ! す、滑りが、ん! ん! よ、よくなってぇぇ!?」
「むちゅ! むちゅちゅ! ん! ん!」
「あ……あぁ! あん! ん!
頭の中は最高に興奮している。だが、下半身は何時ものように冷静だった。
だが僕はそれでも腰を打ち続ける。
「はぁはぁ、あぁ! ん! むちゅむちゅ! んん! はぁはぁ」
ま、まだだ! まだ足りない!
僕は指の先からドリルを作り出して穴を追加で作る。
「ふふ。ほら
穴に指をツッコみながらほじくり回す。
「こ、ここか!? ここが気持ちいいんだろぉ!?!?」
ネチャネチャヌチャヌチャと音を立てる。
「たぁ! たぎってきたぞ!! たぎってきたぞぉぉぉ!!」
僕は興奮した勢いでドリルを10個展開する。
それぞれを独自に操作して、穴を開け始めた。
「ふふふ! これで突っ込む穴に困る事はない!!」
さらにドリルを貫通させたら、空中で反転させてもう一度穴へ潜り込ませる。
「ぐぬぬぬ!!」
かなり操作が難しいが、潜り込ませたドリルに付け加えていた効果を発動させる。
付け加えた効果は『ヌルヌル』
効果を付け加えたドリルを、穴の中ほどにまで進ませてから発動する。
「まだまだだ!」
さらに幾つも穴を開けて、岩の巨人の下半身は穴だらけになっていった。
僕は素早く移動して、穴という穴に
「ふっははははは! まだまだ足りん!?」
僕はそれからも夢中で穴を開けては、突っ込むという行為を延々と
「……ふぅ。今日はここまでにしといてやろう」
夕日を背景にヌルヌルヌメヌメネッチェネッチェで穴だらけの巨人の下半身を見詰めて僕は満足げに言い放った。
「……」
あぁ、その姿も美しいよ――
「……あれ? なんでこんな事してたんだっけか……まぁいいか」
僕はぽてぽてと宮殿へ帰っていった。
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