いい意味で厨二心をくすぐられるギミックと、スケールの大きなバトルが魅力的な作品です。
片田舎に暮らす少年ゾロアが、相棒のラグナ――レガリア(強力な力を秘めた伝説の武具のようなもの)が少女の形をとって顕現したもの――とともに力を合わせ、魔なる存在との壮絶な戦いに身を投じる。王道のハイファンタジーです。
本作一番の特徴といえば、やはりゾロアスター教に由来するネーミングの数々。レビュー冒頭でも触れたとおり、これがどれもいい意味で厨二心をくすぐられるものとなっております。
また、本作にはレガリアが数種類登場しますが、そのひとつひとつに緻密な設定が用意され、どれも魅力的。特に、主人公の相棒であるラグナは、状況に応じてさまざまな形態を使い分けることができる能力を持ち、そのさまは往年の車田正美作品を彷彿とさせます。
これも前述しましたが、バトルのスケール感も好印象。「しょぼい」と感じさせることなく、かといって「それはないだろう」と引いてしまうほど大げさでもない、ちょうどいいバランス感覚であるように感じられました。
完結済みということで、物語は一応の決着をみていますが、伏線に見える要素も多く、「引き」も用意されています。続編に期待したいところです。