第40話 自分がされて嫌なことは他の人にはしちゃいけません!
「負けないじゃダメだ。
勝たないと……」
俺は、そう呟くとカイが再び魔法を唱える。
魔法は、ソラに向かい飛んで行く。
俺は、ソラを抱きしめ背中で魔法を受け止める。
「ご主人様!」
ソラが目を丸くして驚いている。
「ソラ、怪我はしていないか?」
今まで女の子と言えば、俺を毛嫌いしていた。
だけど、この世界ではそれほど毛嫌いされてはいない。
中でもソラは、俺をご主人様と言って慕ってくれている。
護らなくちゃ……
どんなことをしてでも護らなくちゃ。
再び背中に衝撃が走る。
何度も何度も衝撃が走る。
きっとカイが魔法を放っているのだろう。
「もしかして、この間戦った時よりも強くなってる?」
「この世界のサキュバスは、男に抱かれるほど強くなるのよ!
そのために私は、好きでもない男に抱かれた!
人、モンスターだけじゃなく獣にまで……
ソラ、貴女も私と一緒に強くなるの!
貴女にも私と同じ苦しみを味わうの!
貴女も――」
「うるさい!」
俺は、カイの言葉を途中で遮って怒鳴った。
「ご主人様?」
ソラは、目を丸くして驚いている。
「自分がされて嫌なことを他の人にはしたらいけないって習わなかったのか!」
俺は、そう言って石をカイに向かって投げた。
しかし、ただの石。
カイにはダメージを与えれなかった。
「弱いくせに防御力だけが高いヤツが生きているなんて許せない!」
カイは、そう言って再び魔法を放つ。
俺はそれを正面から受け止めた。
「……痛い。
でも、負けない!
ソラ!今のうちにカイに反撃魔法を……」
「……はい」
ソラの顔には一瞬迷いがあった。
だけど、すぐに反撃の魔法をカイに放つ。
亜金君は、ジルと戦っていて助けてもらえる可能性は低い。
いや、助けてもらおうとなんて考えちゃダメだ!
俺は、変わるんだ。
助けてもらう側の人間から助ける側の人間へ……
俺は強くなるんだ!
俺の中が熱くなる。
なんだろう……
これは……?
「レベルアップしたようじゃな」
この声は……
「軍鶏爺?
もしかして、増援に来てくれたの?」
俺は、思わず声を出した。
「HP 12
MP 11
力 16
器用 15
防御 14000
魔力 12
素早さ 18000
精神力 18000
運 15000
命中率 12%
と言ったところかいのぅ
ちなみに、ワシの本気を見てみたいかいのぅ?」
「う、うん。
ってか、俺ってレベルアップできたんだ……?」
「想いは力なりじゃ。
想いは限界を超える。
愛の力じゃな」
軍鶏爺は、そう言ってカイの方を見る。
「爺がひとり増えた所で……!」
カイは、軍鶏爺を睨んだ。
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