第17話 そして旅に出る。
そして、俺は下心全開で玉藻さんの護衛に着くことにした。
なぜか優心さんも一緒に旅に出ることになった。
女ふたりと男ひとりの旅……
これは、なんていうエロゲだ?
なんか俺……物凄くワクワクしてきたぞ。
「強くなろうね」
優心さんが、そう言って俺の顔を覗き込む。
「うん?」
どういう意味だろう?
俺はふと疑問に思った。
「言葉のまんまの意味だよ」
優心さんが、苦笑いを浮かべる。
「強くなるといいことあるの?」
「ハーレムは無理かもしれないけど、強くなれれば可愛い女の子が寄ってくるかもだよ?」
「そうなの?」
「うん」
「そういうもの?」
「うん。
この世界の女の子は強い男が好きだからね」
「そっか……」
強くなろう。
「そうか、お前が異世界から来た男か……」
「う、うん……」
玉藻さんのメガネがキラリと光る。
「そうか……
強いのか?」
玉藻さんが少し怖い。
流石はクールビューティ。
「弱いよ……
物凄く弱いよ」
万桜さんが、そう言って現れる。
「万桜さん……?」
「はい。
お弁当」
万桜さんが、そう言って俺にお弁当を渡してくれる。
「これ、万桜さんの……?」
「か、勘違いしないでよね。
私の手作りじゃないから!」
「そ、そっか……」
「頑張ってね。
昴君」
「うん」
「強くなるんだよー」
万桜さんが、そう言って手を振る。
そう、俺は今日旅に出る。
少しでも強くなるために……
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