十代の頃に書いた小説が見つかり、悶絶した。不器用な熱は恥ずかしくもあり、羨ましくもある。いまではもう書けない。 だが、ひねくれ者は考える。漱石や太宰の文体模写に耽るなら、その末裔に若い自分を加えてしまえばよい。 あの頃の筆致をしれっと模倣し、当時は書けなかった技巧をそっと散らす。小っ恥ずかしい独白も、十代の自分に責任転嫁すればよろしい。 この荒唐無稽な試み、さてどうなることやら。ここは、そんな自己模倣の部屋である。
23時間前に更新