歴史を知る現代人が転生したのは、後に比叡山延暦寺を代表する僧侶となる覚恕。
なんとしても、比叡山焼き討ちの未来だけは避けたい。
そんな覚恕が転生知識を頼りに奮闘していく歴史転生物語です。
歴史上の人物や、この時代ならではの人たちとの出会いも楽しいのですが、何より面白いのが主人公の語り口。
歴史の中を生きているはずなのに、心の中では現代人らしいツッコミが次々と飛び出し、個性豊かな人たちに振り回される姿には何度も笑ってしまいます。
その一方で、未来を知っているからこそ「この先どうするのだろう」と気になるところもしっかりあって、楽しいだけでは終わりません。
知っている歴史は、そのまま起こるのか。
それとも覚恕の行動によって変わっていくのか。
笑いながら読み進めているうちに、いつの間にか覚恕の未来が気になってしまう作品です。