聖女に選ばれたので、女の子とイチャイチャしても問題ないよね?
シーラ
第1話
私は、とある王国の辺境にある小さな村で、今日という日を今か今かと待ちわびていた。
「ねーねー! お母さんまだなの? 早く行こうよー」
「スフィア! 少しは落ち着きなさい。まずはしっかり朝ごはんを食べなさい。」
「はーい……」
私がこんなにも騒がしいのには理由がある。
この国では10歳を迎えると、女神様からギフトを授かることができるのだ。
そして、そのギフトによって今後の生き方が変わってくる。
今日は私の10歳の誕生日。
早く教会に行って、女神様からどんなギフトを授かるのか知りたくて朝からずっと落ち着かないのだ。
私はお母さんに言われた通り、しっかりと朝ごはんを食べ、教会へ向かう準備も整えた。
「ご飯も食べたし、準備もしたから行こうよ!」
「分かったから。もう少し落ち着きなさい。そんなにはしゃいでいると、女神様からギフトをもらえないかもしれないよ?」
「それは嫌だ!」
「それなら、はしゃがないの。ほら、行くよ!」
「はーい」
お母さんに連れられて、私は家を出た。
この国の村や街には必ず教会が存在している。
そのため、私の家から教会までは歩いて5分ほどで着く。
教会に着くと、ちょうど中から神父様が出てきた。
「こんにちは」
「神父様こんにちは!」
私が大きな声で挨拶すると、神父様は優しく微笑んだ。
「スフィアちゃん、こんにちは。今日は女神様からギフトを授かりに来たということで合ってるかな?」
「そうです!」
「分かりました。すでに準備は済ませてあるので、中へどうぞ」
神父様に案内され、私はお母さんと一緒に教会へ入った。
教会の奥には、女神様の大きな彫像が祀られていた。
「わぁ……」
思わず声が漏れる。
何度か教会に来たことはあるけれど、今日はいつもと違って見える。
なにせ、今日は私が女神様からギフトを授かる日だからだ。
「さっ、こちらへ」
神父様に呼ばれ、私はそこへ向かった。
すると、女神様の彫像の下に水晶玉が設置されているのが見えた。
「この水晶玉に触れると、女神様からギフトを授かることができるよ。ただし、どのようなギフトを授かっても落ち込まないでね。授かるギフトは女神様がお決めになることだから、私たちにはどうすることもできないからね。」
神父様が優しく私に声を掛けてくれる。
きっと私がずっと楽しみにしていて、さっきからキョロキョロしていたからだろう。
「分かった」
そう言いながら、私は水晶玉に触れた。
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