女子大生の勇木燈はマンションの隣の部屋に住む幼馴染・春賀耀と恋人関係にある。耀は自分が前世で勇者だったと思い込み、その経験を小説にして発表しているのだが、燈だけはそこに潜む誤りを知っている。実は燈の前世こそ勇者であり、耀はその勇者と戦っていた魔王だったのだ。空気を読んでそのことを表に出さずにいる燈だが、そんなある日、前世の自分と同じ顔を持った男が燈の前に現れ……!
設定も特徴的なんですが、それ以上に百合カップルの生活感溢れる日常描写がめっちゃ良いんですよ! 初々しさとか一切なくて、代わりに遠慮のいらない関係性にどっぷり甘えているんだけど、一方で相手に正体を隠している不安なんかも見え隠れしていて、独自の距離感がめっちゃ上手に書かれています。
それでいて物語がカップルの間だけで完結せずに、前世の仲間たちが突如姿を現れたり、様々な謎も浮上して、二人を巡るストーリーがどう転がっていくか予想がつかないのも大きな魅力。まだ始まって間もない物語ですので、気になった方は是非連載を追ってみてください!
(新作紹介「カクヨム金のたまご」/文=柿崎憲)