良い歳のオッサンが泣きました。
「作家は経験したことしか書けない」という言説がある。だとすれば、幽霊の出てくる物語を描くために、作者はどれだけ幽霊に取材を重ねたのだろうか?……もちろん、そんなわけはない。小説はイマジネーションの産物なのだから。そして私は、この作者のイマジネーションを大いに信頼している。幽霊と人間は何を語り合うのか。作者の想像力は、そこからどんな物語を見せてくれるのか。そんな期待を胸に、読んでみたい。まだこの作者の作品に触れたことのない方にも、「ちょっと読んでみようかな」と思ってもらえたら嬉しい