執筆の原典ともいえる。鬱屈とした欲望。そんな、少し古くて、だからこそ今は新鮮な言語エロを感じました。……などと語っておりますが、結局豚は、衣擦れ一つで勝手に補完して勝手に刺さっているだけかもしれません。昭和の官能は高尚。豚の脳内再生は、ただの自家発電。
昭和の文学の香りがします。とても面白かったし、主人公の後ろめたさや、さっちゃんの先生に見せるあどけなさと後半に覗かせる女性として性。どちらが本性というわけでもなくどちらもさっちゃん。久しぶりに息遣いのある人間の生々しさを垣間見た気がしました。