『がきんちょ軍団』という呼び方が、この作品の視線をそのまま表している。道を塞ぐ、走る、事故を起こしかける――大人から見れば迷惑な子どもたちを描きながら、語り手は一貫して「危なっかしいけれど、成長していく存在」として眺めている。その距離感が妙に優しい。特に、朝の登校から午後の「軍団の活動」へ移っていく構成が、子どもたちの一日を小さな社会劇のように見せる。派手な事件ではなく、どこにでもある光景を「軍団」と呼ぶだけで、微笑ましさと危うさを同時に浮かび上がらせている作品。
通学路をわがまま気ままに歩く子どもたち。 それを見守る大人たち。 いろんな経験をへて、大きくなっていく。 そんな日常を、やさしい目で書いたお話。 心が温まります。