※「君は、ゴミムシダマシを知ってるかい」(第1話〜第7話)読了のレビューです。
一見すると孤独死とペットの食害で処理されそうな密室事案から、わずかな医学的矛盾を手掛かりに事態の歪みを暴き出していく導入の構成が非常に巧みです。
派手なアクションではなく、「解剖による綿密な所見」と「刑事たちの地道な捜査」が噛み合って一つの真実へ収束していくプロットに高い説得力があります。
単なる猟奇性や謎解きにとどまらず、人間の弱さやエゴが招くやるせなさを浮き彫りにしつつ、法医学者ならではの命への向き合い方とタイトル回収へ綺麗に繋ぎ合わせる作者の構成意図が光る、上質な本格ミステリーです!
ドラマ『アンナチュラル』や海外ドラマ『BONES』のように、専門知識に基づいた綿密な所見から死因や偽装工作の矛盾を暴いていく、ロジカルな展開が好きな人におすすめです!!