八尺様・姦姦蛇螺しかり、古典に至っては「○○女」に枚挙にいとまがないわけですが、結局のところ世の殿方は、不可思議で不穏でどこか破滅的な女に惹かれてしまうのでしょう。ヒトの業と言わざるを得ません。本作のサヤコサンも、まさにその系譜に連なる怪異でありながら、主人公との出会いによって「恐ろしい怪異」から「甲斐甲斐しい嫁」へと変貌していくのが実に楽しいところです。祟り神級の存在と暮らしながら、本人だけは一切動じず欲望に正直な主人公との噛み合わせも抜群で、怪談の恐怖を豪快にラブコメ?へ反転させています。毎日楽しませていただきます。