応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 復学後の秋瓢が、「治った」のではなく「病んだまま」笑ったり、人前に立ったりできるようになっているのがとても良かったです。「決死」ではなく「決生の覚悟」で『迂闊』を書くという表現にも、今の彼らしい生への向き合い方が詰まっていました。
    そして和陽から教わった“呼吸”をして舞台へ出て、自分の言葉を自分の声で世間に放つところが格好いいですね。最後にカラオケで秋瓢自身も一曲歌うのが、題名の「俺らの呼吸法(うたいかた)」へ静かに帰ってくるようで好きでした。

    作者からの返信

    板野様、続いてありがとうございます。
    秋瓢は、自分の不安定な生き方から脱するために消えようとしていた節があったように思うのですが和陽と出会って単純に「生きていていいのではないか」と思ったと言うよりかは、気持ちが死ぬような行動をとっても必ず生き返らせてくれる人がいる、「彼=病む前の秋瓢」に戻れなくても許してくれる場所があったと気付いたんだと思います。そこからの(一回)「死んで(行って)くる」だったんだと思います。
    重ねてになりますがお読みいただきありがとうございました!

  • 第5話 にんげんさんかへの応援コメント

    今回は題そのものの「にんげんさんか」が、和陽の「讃歌」と秋瓢の「惨禍」に真っ二つに割れて、それでも最後には同じ場所へ戻ってくる構成がとても鮮やかでした。二人が別々の部屋で、ほとんど同じタイミングに「申し訳なかった」と思い、さらに「もういちど、大事にしたい友達になりたい」まで重なるところには、ここまで積み重ねてきた関係の深さがよく出ています。
    そして最後、棄書が【立消え備忘録】に変わるのが実にいいですね。消すための記録だったものに「楽しかったことも書ける」余白が生まれて、作品タイトルそのものが二人の関係から立ち上がってくる瞬間でした。

    作者からの返信

    板野さん、ここまでお読みいただきありがとうございます。
    前話でも書かせていただきましたが、今回和陽が言っていたように思考回路が筆をとった時に「寄ってって」たので、なぜ気分を害していると捉えたのかを薄々ながらも感じ取ることができている、というつもりで書いていました。反対に秋瓢は「君みたいになりたい」と素直に思えるまでに救われている。だから止めに来てくれると「判っていた」、好きになりたかったから離れたかったんだと思います。まぁ、秋瓢に関しては、自覚なしでラブレターみたいに相手の名前組み込んでますがw
    とにかく、秋瓢視点での和陽を冥土への介添人のままにしたくないなぁと思いながら書いていたら、いつのまにか、触ってしまった当人が触ってことを収めるという綺麗な形になっていました。
    重ねてになりますが、読んでいただいた上に丁寧に感想をいただきありがとうございました!

  • 第4話 かわながめへの応援コメント

    冒頭の夢からずっと「死」と「書くこと」が絡み合っていて、その不穏さが最後の花火で少しだけほどける構成がとても好きです。特に和陽の返歌、「例へ逢瀬が、彼岸なりしも」に、彼の危ういほど強い情愛がよく滲んでいました。
    その一方で、秋瓢が自分から花火を見に外へ出て、写真まで残しているのが静かに嬉しいですね。最後の「どうせなら、ツーショでもよかったかなぁ」は、この回でいちばん柔らかな変化に感じました。

    作者からの返信

    板野さん、ありがとうございます。
    ここでは、秋瓢のキャッチフレーズを考えた時に、「かわながめ」というのが降ってきてそのまま短歌に仕立てたというかたちです。
    今までの「燈沓秋瓢」に戻ろうとしていた秋瓢が和陽に救われて、「病んだまま」で歩いて行ってもいいんじゃないかと思いはじめている反面、和彦は秋瓢の脆さに当てられて、ちょっと危なくなってくる…というのも面白いかなと思って書き上げました。

  • 今回は「射倖心」と書いて「しあわせ」と読ませる題が、そのまま二人の今の生き方に重なっているのがとても印象的でした。ガチャやアイスみたいな、すぐ消えてしまう小さな喜びを否定せず、「その時の俺が幸せな方を取りたい」と言う和陽の言葉が、秋瓢にとっての救いとしてちゃんと届いているのがいいですね。
    そして最後の「恋愛っつー意味ではちげぇけど、ある意味ではー、そうかもね」が実にこの二人らしいです。友情と呼ぶには重く、恋愛とも違う和陽の情愛が、少しずつ輪郭を持ってきた感じがしました。

    作者からの返信

    板野さん
    ありがとうございます。
    そうなんです、僕自身もこの話から2人のことを解ってきた気がしたので、なるほどそうくるかと、和陽には思わされました。たぶんあんまり考えなくても筆が動くようになったのはそのおかげですね笑

  • 第2話 鬱屈としたものへの応援コメント

    前話とほぼ同じ朝のやり取りを、今度は秋瓢側から見せる構成がいいですね。和陽には何気ない「一安心」や「おはようって言える毎日」が、秋瓢には眩しすぎるほど深く刺さっていて、「消えづらくなっちゃうじゃんか」に込められた嬉しさと苦しさが胸に残りました。
    そして両親を単純に憎むのではなく、愛されていたことを認めながら、それでも「青信号しか写さなくなった信号機」が自分の頭に移ってしまったと語るところが印象的です。最後に密かに「ともだち」と呼べる日を願っているのが、とても切ないながら温かい余韻でした。

    作者からの返信

    板野様、続けてありがとうございます。
    前話までは自己紹介パートのつもりで書いていたので、その秋瓢版という形ですね。両親から、秋瓢からの愛を現象として理解してしまうこと、それを素直に返せない自分に秋瓢は日々苛立っているんだと思います。ともだち がひらがななのも「友達」と(漢字がつくほどに)呼んでもいいかあぐねているつもりで書いたので、感じ取っていただいて幸いです。

  • 第1話 棄書(きしょ)への応援コメント

    「棄書」というものが単なる危うさの象徴ではなく、秋瓢が自分自身を別人のように憎み続けてきた、その感情を封じ込める器だったというのが強烈ですね。高校時代の「じゃあさ…中に入ってるもん全部からにしてみよーぜ!」から、現在の「お前におはようって言える毎日がオレは幸せです!」へ繋がる和陽の姿勢がとても好きです。
    重いものを抱えた二人なのに、最後には「CM明けに死んでほしいの…?w」「欲しくない!」なんてやり取りができる――この軽口そのものが、二人が積み重ねてきた時間を感じさせて印象的でした。

    作者からの返信

    板野様
    まずは拙作をお読みいただきありがとうございます。秋瓢としては多分、あの中に書いてあることは、自分を他人として見えるほど恨んでいるなんて「語ってはいけないとわかっていた」から"書いて置く"しかなかった。
    でも無作法な和陽にその瓢の栓を開けられて、終いには空にしろと言われて…お節介なほどに無秩序な光だとわかっていても、和陽は救いたいし、秋瓢はそこまでしてくれる人に向き合ってみたくなったんじゃないでしょうかね…
    長くなりましたが、改めてお読みいただきありがとうございました。

  • 第4話 かわながめへの応援コメント

    独特の言葉選びと少し息苦しいくらいの内面描写が印象に残りました。
    重たい雰囲気の中にも会話にはちゃんと軽さがあって、その温度差がすごく自然です。
    比喩や言葉遊びも作品の空気に馴染んでいて、文章そのものにかなり個性があるなと思いました。
    全体的に静かで鬱屈としているのに、不思議と冷たすぎない雰囲気が好きです。

    作者からの返信

    鷺沼さま、早速拙作をお読みいただきありがとうございます。
    本格的に筆をとり始めてから日が浅いので温かい言葉をいただけて嬉しいです。
     是非またお時間のある時にお立ち寄りいただき、秋瓢と和陽の関係が、または内面が、どう変わっていくのかを僕と一緒に見守ってあげていただけたら幸いです。