痛烈に心に響く、そして不思議と強く共感できてしまう読後感がインパクト大でした。
夫が不倫している。しかも一人くらいの「気の迷い」ではなく、一人と切れたらまた次の人、というような割と悪質な感じの。
そんな夫に対し、麻衣は「とある復讐」をすることを決めるが……。
この感じ、人間関係の機微として「すごく響くもの」があってゾワリと来ました。
夫婦関係は長年寄り添っていると割り切りもあり、ちょっとやそっとでは壊れなかったりもする。
でも、波風が立つことなく普段通りに過ごしていても、やっぱり心の中に「わだかまり」が残っていて、裏切りの事実を忘れることはないし、マイナスのポイントはずっと残り続ける。
夫としては「外での火遊び」を楽しみつつも、「恋愛」に疲れたり傷ついたりしたらちゃんと帰って来られる家もあることに安心感を得ているのかもしれない。
だから愛人と違って妻には妻の良さを感じて、本人なりに愛情を抱いているのかもしれない。
そんな身勝手な男に対して行われる「この復讐」。これは確かに効果的かもしれない。
夫婦関係の機微と、男の身勝手な感覚。そんな色々な感情の交錯具合に想いを馳せたくなる一作でした。
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