人口子宮で生み出され、ロボットに育てられた子供「HPC」である小園アイリが、ふとしたきっかけで北海道から来た少年、楢野大稚と出会う話。
大稚の運転する自転車が、アイリにぶつかりそうになった、その些細な事故から知り合いになり、行動を共にするうちに心の中で惹かれ合っていく。
アイリは割とチョロい……と同時に割とコミュ障気味で、ぎこちないやりとりを続けるうちにお互いを意識するようになる様はラブコメの王道を行っていて微笑ましい。
でも、それと同時に……なんか不穏な空気が漂ってるんだよね。アイリがHPCであることは始まってすぐに開示されるので、読者が不安がる要素はない。
問題は、それ以上の何かが隠されていそうなところだ。
日常にちょっとずつ違和感を忍び込ませるモダンホラーみたいな手法を使ってるおり、次に何が起きるのか読者は気が気ではない。
最終的に、「この漫画原作の元になった作品」のタイトルを知らされた時、
マジか……となった。本編中には特にヤバいことは起こらないんだけど……。
恋愛ものと呼ぶには、ちょっと社会派な面が強いかもしれない。
骨太のヒューマンドラマを求める人におすすめです。