病室で名前も知らない道の写真を眺めていた男が、目を覚ましたら草原にいて、痛みなく歩ける。それだけで走って、しゃがんで、確かめるところが好きです。チートは、自分にしか見えない「昔あった道」だけ。荷車の男に「荷物は?連れは?財布は?」と聞かれて「健康な身体ですかね」と答えるくだりで笑いました。荷下ろしで銅貨六枚を稼いで、村の外れで途切れている道を見つけるところまで、派手さはないのにずっと歩きたくなる話です。