人里離れた山で、真王獣と共に穏やかな日々を送っていた主人公。その平穏はある事件を境に崩れ、何百年も続く因縁と、この国が抱えてきた負の歴史へと否応なく巻き込まれていく。背負うにはあまりにも重い運命。それでも彼女の選択が世界を揺らし、周囲の人々の思いと交差していく展開が胸に迫る。静かな暮らしから一転、過酷な現実へ踏み込む少女の視点が、ダークファンタジーとしての深みをしっかり支えている一篇。