拝読させていただきました。
うーん。すごいの一言。
第8章から第5章へと数字を遡りながら、ポルックス号の航行や「アイボリー・ヘンジ」のナン生成機関といったSFの景色が、渡瀬や上坂のいる泥臭い執筆の裏側へと重なっていく仕掛けに胸おどりました。
喫茶ラビットホールで佐伯が語った「サブハーモニクス」や「タイムバックプロパゲーション」という言葉の通り、誰が書いて誰が直したのかという境界が心地よく溶け合っていく感覚がくせになりそうですw
ズムテック社の網に縛られた「ホモ・アルゴス」に抗い、生脳で言葉を紡ごうとした上坂の原稿がAI扱いされてしまう場面には、今の時代への作者さんの鋭いまなざしとちょっぴり切ないユーモアを感じてしまいました。
言語地質学者WとSの噛み合わない会話から、バウムクーヘンみたいに重なり合う物語の層まで、言葉を愛する人たちの不器用な熱量がたっぷり詰まった素敵な作品です。
よろしければ私の作品の感想もいただけると、今後の執筆の励みになりますので、作品へのご感想やアドバイス、★や♥での応援をいただけるととても嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。