孤独だった少女レイカが、美しくミステリアスな少年ロゼと出会い、やがてハルやレイとも友達になって、四人でたくさんの時間を重ねていく。
一緒に遊び、出かけ、冒険し、誕生日を祝う。そんな何気ない出来事の一つひとつが、レイカにとってかけがえのないものになっていく様子が、美しく情緒のある世界を背景に描かれる。
その中で、レイカがロゼへ向ける感情だけが少しずつ特別なものへ変わっていくのが印象的。
まだ本人にも名前を付けられないその気持ちを、急いで言葉にせずにじっくりと透明感のある描写で重ねていく。
幻想的な世界の中で育っていく四人の友情と、レイカの心の変化を、見守っていきたい作品だ。