「小瓶に詰めた幻想」という、
タイトルに惹かれました。
豊かな発想力と、
そのイメージを的確に言語化する言葉の選択が巧みです。
6首目。
龍の髭(ひげ)梳いて編み込む稲光(いなびかり) 山の背渡り天翔(あまかけ)燃ゆる
おー、これは凄い。
龍の髭に稲光を編み込むという、
ユーモラスかつファンタジックな着想。
それだけでなく、
その龍が天に飛翔していったかと思うと、
なんと燃えてしまうのです。
恐るべき想像力です。
そのほかにも、
妖精や神が現れたり、
ふっと現実に戻って「あなたがいない」と、
センチメンタルに呟いてみたり、
ときどき闇が垣間見えたり。
それでも、
小瓶からあふれんばかりの幻想が、
閃光を放っている短歌集です。
ぜひ味わってみてください。
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