怪異より先に、吊し上げの朝礼や無給を言い換える言葉のほうが刺さります。働いたことのある人ほど効くはずです。その現実の嫌さを土台に置いているから、後半の展開にもきちんと説得力がある。逃げ場のない結末まで一息に読ませる中編でした。