凄腕の殺し屋・雨乃怜が異世界で与えられたものは、圧倒的な能力でも便利な武器でもない。
問題児として知られる魔女の身体と、事情を何も説明されないまま放り出される理不尽な環境だった。
殺し屋としての判断力や戦闘経験は健在なのに、身体は幼い少女。武器もなければ魔法の使い方すら分からず、人食いや魔物から逃げ回ることになる。この「精神は歴戦、身体は非力」という組み合わせが、戦闘にも会話にも独特の面白さを生み出しています。
窮地でも強気な態度を崩さない怜と、そんな怜を容赦なく殴り、捕らえ、からかう女性との掛け合いも軽快。燃え広がった炎を消すために、異世界の魔法と現代知識を組み合わせようとする展開からは、怜の機転もしっかり伝わってきます。
なぜ魔女は怜を選んだのか。借り物の身体には何が隠されているのか。
理不尽な異世界で殺し屋がどのように生き延び、魔女の「玩具」という立場から抜け出すのか、今後が気になる異世界ファンタジーです。