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皮と零落

皮と零落

小川未夜子

おすすめレビュー

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★★★
★24
8人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 滝口アルファ
    2191件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    夏の恋情を皮膚感覚で詠んだ秀逸短歌集

    タイトルの「皮と零落」にふさわしく、
    身体感覚を使った、
    恋や日常の短歌が並んでいます。

    鰭、鱗、皮膚、手など、
    皮膚感覚が鋭く繊細で、
    独自の世界観を築き上げています。

    5首目。

    日焼けした皮膚と火傷をした皮膚と 落ちこぼれになりたくてなったの

    キャッチコピーに選ばれている1首。
    日焼けの皮膚も火傷の皮膚も、
    危うくて脆く、ひりひりと痛みを感じさせますが、
    そんな姿になったのは「落ちこぼれ」への憧れというのが、
    倒錯的なユーモアになっていて、微笑ましいです。

    二人の恋愛関係の距離感が、
    1首1首から薫り立ちながら、
    夏という季節感とも相まって、
    静かな詩情の立ちのぼる、
    ハイセンスな言葉の連鎖が魅力的な短歌集と言えるでしょう。

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    • 2026年8月27日 16:03