〈赤い喉笛に、形をうしなった者を宿し、日本とフィリピンへの渡りを繰り返します〉
本作は「旅」をテーマとしたとある自主企画参加作品となります。
そして、純文学として高度な完成度で完結されています。
さて、少しだけ注釈しておきますと、物語をシステマチックに解釈をする事は可能です。ですが僕がこのレビューをお読みの皆様にお届けしたいのは、「この感覚はなんだろう?」という部分を大いに感じてもらいたいという事です。
例えば一般に小説というのは「喜怒哀楽」「起承転結」という形態で、その変容を解釈すれば経験値の深度はありますが、確実に読み解けるものです。
だけど、それだけでいいのでしょうか?
答えはいいのです(笑)。ですが、僕はそれだけではない小説も存在するし、その場合に見れる景色とはなんなのだろうかと考えるのが好きです。
本作はそんな気分にさせてくれます。
通常では味わいにくい感覚や感情を見せてくれる物語、そういうものが面白いのです。もしあなたが数万冊本を読んでいたとしても、たまたま手に取った本から出逢える言葉や表現が未知のものであれば、それは数万冊に埋もれない「新たな一冊」となるのです。
僕はそういう物語を探しています。
お勧め致します。
あなたの素敵な読書体験、その新たな出会いに本作がなることを祈ります。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)
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