主人公のブランシュが大好きです。
台詞の言葉一つ一つ。目まぐるしい環境の変化に振り回されながらも一生懸命頑張る姿。「元奴隷」という身分の卑屈な僻み根性ではなく、ちょっぴり鈍感な物事の捉え方。天真爛漫な性格ではないけれど誰もに愛される性質の少女を主人公として描かれる物語は、作者様の柔らかく繊細な文章によって甘いお菓子のような幸せを与えてくれます。
(チュールの切り替えをたくさん入れるとしたら、何本が綺麗に見えるかな?)
どんなときもキラキラした目での縫い子のお仕事に取り組むブランシュが本当に可愛い。抱きしめたくなる可愛さで、彼女を取り巻く人物たち――仲良しのジュリエットや2人の王子様、彼女のドレスで輝く笑顔になったリゼット王女の気持ちがよーーーーくわかります。仕事は優秀。センスも抜群 。何より可愛い。
中世ヨーロッパの服飾文化がお好きな方には、物語の中で描かれる「縫い子のお仕事」描写にもきっと心がときめきます。少女の頃の大切な宝物にしたい一冊、そんな物語です。
完結まで楽しみに読ませて頂きます。