魔導師ロールプレイをやりたくて来たのに、脳スキャンで割り当てられた固有スキルが【魅了】。この「望んだものと与えられたものの落差」が、そのまま作品のエンジンになっています。しかも主人公が真面目に錬金魔術+生命魔術+妖精魔術で厨二ロールを組み立てているぶん、【魅了】の浮きっぷりが際立つ。設計が上手い。
世界観の作り込みも好みです。一層が東京都サイズ、少なくとも100層。感応・契約・式理・卜占・禁忌と並ぶ魔術系統。読んでいるだけでスキルツリーを触りたくなる密度があります。
そして第2話ラスト。腹いせに撃った【魅了】が、配信中の親友に直撃して全世界に流れる。笑いながら「これプレイヤーの脳に干渉してないか?」という不穏さもきっちり置いていく構成が見事でした。