夏の照りつける日差し、雲一つない空に、
「曇っていれば少しは楽なのに」と思うのは大人
冬の凍てつく空気、日差しを遮る厚い雲の空に、
「日が差せばもう少しは暖かいのに」と思うのも大人
天気を自然現象と捉えるのが大人
天気を誰かの何かと考えるのは子供
天気で自分の都合を考えるのが大人
天気で空と他の生き物の都合を考えるのは子供
大人になると嫌いなものは増えていく
食べ物の好き嫌いは減るかもしれないが
人の好き嫌いは増えるかもしれない
虫も嫌いになるかもしれない
雪も嫌いになるかもしれない
嫌いなものでも我慢しなければならず
もっと嫌いになるかもしれない
だからせめて子供のうちは
たくさんのものを好きでいてもらいたい
雨も、そのうちのひとつ
雨が大好きな女の子、あまねちゃん。
そんなあまねちゃんが雨について考える童話風の物語です。
絵本のような優しい文体で描かれた、可愛らしいお話。
あまねちゃんの子供ならではの純粋な発想が微笑ましくて癒されます。
童話風でシンプルな文章だからこそ、すっと心に深く染みわたります。
本作を読んで「モノの見方」について考えてみてはいかがでしょうか。