第5話までを拝読しました。聖域の黒土と村の赤土を半分ずつ敷き、同じ種を蒔いて比べるという第2話の実験が地に足のついた手順で、芽が出た瞬間を「神への祈りでも、奇跡でもない」と受け止めるノヴァの姿に、この物語の芯がはっきり見えました。硫黄と木炭と白い結晶を混ぜて土鍋が弾け、そこから竹筒の仕掛けを改良していく流れも、失敗から使い道を見つける試行錯誤として楽しく読めます。異端として裁けるはずのマルクス司祭が、その火を「魔除け」と名付けて取り込んでいく立ち回りも不気味で、教会との関係がこの先どう転ぶのか気になります。第5話で見つけた洞窟と、奴隷市場へ向かう決意の行方も楽しみです。