零距離でなければ当たらない代わりに、当たれば一撃。パイルバンカーというロマン武器を主役に据えた時点で、この作品の趣味の良さは決まっています。第1話冒頭、グリズリーの懐へ滑り込んで杭を撃ち込む一連の描写が気持ちよく、「ありとあらゆるものを一撃で黙らせる快感」でもう掴まれました。
そして本作の芯は、その快感が「社会人の生活」の上に乗っていること。杖を持ちながら研修レポートを打つマックス。疲れてギルドの酒場でだらけるだけの夜。ログインしても次の一歩が踏み出せない、あの感じ。ゲームを愛する大人の、可処分時間の使い方に対する葛藤を感じる。