面白かったです! 最後まで拝読しての感想は、その一言に尽きますね。
いきなりゾンビが跋扈するようになってしまった聖都で、一人の少女を守るゾンビ・サバイバル。主人公のラルフがイケオジです! 山で一人で狩りをして暮らしていて、口下手。でも、強くて、少女、コレットを優しく、とことん守ってくれます。
コレットも、儚いキャラと思いきや、だんだん個性を主張しはじめます。
どうしてゾンビが湧くようになってしまったの?
少女の親は無事?
謎が物語をぐんぐんひっぱってくれます。
中編としてキリの良いところで完結していますが、ぜひ続きが読みたいな、と思わせる作品です。
おじさん×少女という、物語として王道ともいえるバディ物で、ゾンビパニックを生き抜くというポストアポカリプスな舞台の物語。
先生の書籍化作品「ロスト・ワールド」でも見られたこの二人の主人公の関係は、決して性的な魅力や男性向けご都合主義な展開などではなく、ちゃんと見守る側と憧れる側がしっかりと押し引きをしつつ並び立っている、実に心地いい関係を築いてくれています。
意外というか早々に完結してしまいましたが、それは今後の壮大な物語を予感させるプロローグとしての役割をも果たしています。
果たしてこの後物語がどう進むのか。それが私たち読者の間で想像されるべきなのか、それとも続編という形で驚かせてくれるのか。
卓越した空気感を醸し出す初美先生が送るサバイバルワールド。恐怖と勇気と戦いと、そしてちょっとクスリと笑える二人のやりとりをお楽しみください。