氷点下の朝、神社の石段の下で発見された、元教師の遺体。四日後、彼を突き落としたと語る男が出頭する。三十四年前に死んだ女子高生を巡る、被害者と加害者の関係。被害者の娘と、加害者の息子が、それぞれに、父のことを何も知らなかった、と調べ始める。何も知らなかった者。知っていて黙っていた者。当時の事件を調査した刑事。誰にとっても重かった三十四年の沈黙の結末、割れた氷の下から現れるものを、ぜひご覧ください。