世界から存在を消された妹を取り戻すため、優勝者の願いを叶える異能札バトルに挑む少年の物語です。
単なる勝敗を競うカードバトルにとどまらず、「主人公自身の記憶や存在の真偽」に迫るミステリーサスペンスが練り込まれており、息もつかせぬ展開で引き込まれます。
周囲に妹の存在を否定されながらも信念を貫くユウと、人間嫌いながらも彼の痛みに寄り添い「姉」として背中を預け合う犬神・ましろの関係性が非常に魅力的です。
神格を道具ではなく対等な存在として認め合うことで生まれる熱い絆が、物語の確かな軸となっているのが好きです。
謎解きの緊張感と心震えるバディドラマを高密度で堪能できる、満足感の高い一作です。