「そんなはずはない。確かにそう覚えている」
なのに、調べてみると現実は違う。
多くの人が同じような“存在しない記憶”を持つ――マンデラ効果。
本作は、その奇妙な現象に対して、誰も頼んでいないほど壮大な理屈を組み立てていきます。
最初は「あるある」と笑いながら読んでいたはずなのに、ページを進めるほどに、記憶、歴史、情報、生存本能……と話の射程がどんどん広がっていく。
しかも厄介なのが、荒唐無稽なはずなのに、読み進めているうちに、
「……いや、待てよ?」
と、一瞬だけ納得しかけてしまうこと。
現実と空想の境目を、理屈とユーモアでぐいぐい押し広げてくる作品です。
読み終えたあと、身近な“記憶違い”をひとつ思い出してしまったなら――
もう、この物語の術中かもしれません。
ちなみに、
私は――思い当たる“記憶違い”がありすぎて、もう抜け出せません(笑)🤣