語り手に届いた一枚のハガキ。それを読み進める語り手の喜びと切望が一行一行に挟まります。後半では語り手が返信を認めますが、紙面に落とす言葉と心境に留める言葉。その差異が美しく、差出人の手紙にも語り手のような感情が込められていたのでは?と深読みしたくなります。文章を読む、連想する、解釈する。小説って面白いなと改めて思わせてくれる作品でした。