血の気が引いた直後に「これはいい小説のネタだ」と興奮してしまう主人公。ここで心を掴まれました。書く人間のいちばん正直な部分が書かれていると思います。再生回数九回、いいねが一つ。その一つをくれる人がいる、というくだりの生々しさも良かった。怪異の怖さと、書きたさと、ささやかな承認が同じ温度で並んでいるのが好みです。