普通の夏休み。 よくある日常。 深い内面の心の動きと、不思議な体験。 その中で、 自分は誰? 自分の証明方法は? 考えをめぐらす深い作品です。
世界に馴染むことを極端に恐れながらも、鋭い思考力を持つ女子高生・りな。彼女の前に現れた一人の男子との出会いが、閉じていた心に小さな風穴を開けていく。自分は自分だと胸を張りたいのに、その証明の仕方が分からない──そんな不安と葛藤が、りなの視点を通して丁寧に描かれる。誰かとの対話が、自分自身を見つめ直すきっかけになる瞬間の瑞々しさが魅力で、思春期特有の揺らぎがやさしく響く青春ストーリー。
見慣れたものに囲まれ、それらを無意識に当然のものとして認識していたのに、突然その中心にいる自己が不確かなものになる。これが超常的な現象なのか、それとも自我境界の喪失なのか、曖昧な点も面白い作者様の脳内を覗き見たような面白い読後感がありました。是非読んでみてください
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(247文字)