何でも二日で忘れてしまうといわれる砂漠の鳥、熱砂脚長鳥(サダルガー)。
そんな熱砂脚長鳥のデューと旅をしている、隊商の少女アリサ。
隊商の仲間に馬鹿にされても、アリサは「この子達、私達人間が思うよりもずっと、大事なことをたくさん理解していると思うわ」と言ってデューを可愛がっていました。
ある日、怪鋼甲虫の襲撃によって二人は離れ離れになってしまうのですが――。
人間と動物の絆も中東風ファンタジーも大好きな私には、「好みど真ん中」の物語でした!
たしかに記憶力は良くないかもしれないけれど、アリサの愛情と、アリサへの愛情は忘れなかったデューが健気すぎて、ラストシーンでは目頭が熱くなりました。
また、熱砂脚長鳥の生態も、砂漠の生活や動植物も実に生き生きと丹念に描かれており、1万字弱の物語なのに、まさに砂漠のような果てしない奥行きが感じられます。
テーマの描きかたも世界観もパーフェクトな胸熱異世界ファンタジーです!
お菓子作りと童話が大好きの幸まるさんの最新作です。
素晴らしいお話でした。夢中で読んでしまいました。
砂漠の隊商で飼われている熱砂脚長鳥(サダルガー。まあダチョウみたいなもんです)のデューと、その主人であるアリサという少女の心の交流のお話です。
なんでもすぐに忘れてしまうサダルガーの設定がいいし、砂嵐や巨大甲虫などの砂漠で遭遇するアクシデントもよく練られていますね。
最後は幸まるさんらしいハッピーエンド。読者も大満足の好編でした。
きっとみなさん、「戻ってきたぞ。よかったー!」って思いますよ。
これ、とってもお勧めです!