最初は、ちょっと不思議で可愛らしい存在。言葉を教えるたびに、どんどん覚えていく姿も微笑ましいのですが。途中からふと違和感が生まれます。――あれ? 覚えるの、早すぎない?その小さな引っかかりが、物語が進むにつれてじわじわと怖さに変わっていきます。そして最後まで読んだ瞬間、それまで微笑ましいと思って読んでいた言葉の意味が変わって見えてきます。可愛らしさの中に仕掛けられた違和感が、きれいに恐怖へ反転する短編ホラー。