作者様は「漫画」の描写を例にして、「上手い」と「綺麗」という、2つの印象と技巧について考察されています。ですが、小説、あるいはその他の作品にも当てはまることと思います。とても平易で短い文章。引き込まれ、うなづくことがあちこちに。論理として納得するというより、「そう、それ!」という感覚に近いです。自分がどこにいるのか。どの方向を向いているのか。作者様の招待は、方位磁石の針のようなものでしょうか。散歩をするような気持で味わえて、かつためになる、お得な創作論です。
拝読させていただきました。「綺麗な絵が必ずしも漫画に最適ではない」という持論が、説得力たっぷりに語られていて一気に惹かれました。緻密で描き込みの多い絵は確かに疲れる時があるなと、フルカラー版の例えを読んで激しく共感してしまいます。コマの大きさや物語のペースなど、読む側の目線に立った分析がとてもリアルで読み応え抜群でした。普段何気なく楽しんでいるエンタメの「絵の役割」について、新しい視点をもらえる素敵なエッセイです!