歴史物、憑き物なんかは先が見えてしまうし、とても難しいのに、それを感じさせない。そしてとても物語に没入してしまった作品でした!このような作品に出会わせてくれてありがとうございます
転生モノと聞くと、その時代を現在人のフィルターによって現代的な視点で見てしまいますが、この中編はかなり違う。当時の雰囲気、考えを色濃く残した描写からは戦国の匂いが強く感じられる。その思考も、むしろ武田勝頼のそれにひどく引きずられている。他の転生モノとは違う味わいがある。武田勝頼こそが、胡蝶の夢のように現代人として生き、その記憶を蘇らせたのではないか。そんな逆転を感じさせる。重厚な軍記小説を好む方にこそお勧めしたい中編でした。
歴史音痴な私でも、とても面白く読ませていただきました。予備知識がなくてもスッと入っていける丁寧な描写のおかげで、すっかり物語の世界にのめり込んでしまいました。
さほど歴史に明るくない私でも、悲運の大将のこの人は知っていました。さぞかし生き辛かっただろうという意味で。その人が新たな道を得る if ストーリー。面白かった。出会えて感謝しています
諏訪四郎勝頼。甲斐の名門・武田の頭領にして、ただ一人、信を持たぬ者の名。その名こそが、彼の横顔。母は諏訪御料人。名は、伝わっていない。十四で嫁ぎ、二十代で世を去ったことのほかは、ほとんど何も。彼の子供時代もまた、同じように空白のままだ。。諏訪の跡継ぎとして育てられた少年は、まさか、武田そのものを継ぐことになる。老練な家臣たちが呼ぶ。「四郎殿」と。「御屋形様」と。その声のひとつひとつに、それぞれの想いがある。それこそが、彼の最大の悲劇。歴史の夢の物語。ぜひ、同じ夢を見に。
自主企画参加作品ではありますが、しっかりとした歴史ifを読みたい人にはピッタリの作品です。武田家の滅亡を防ごうど考える女子大生。その采配は、家臣を動かすことができるのか?これは面白い!